加圧トレーニング雑感(シェイプアップ・ダイエット(2))
前回に書いた、加圧トレーニングとダイエットの関係について若干補足致します。
減量の対象となる脂肪は水に溶けにくく、それが故に蓄積しても浸透圧にも影響を与えず、エネルギーの備蓄には最適の性質を持っています。
これに対して糖は水に溶けやすく、保存のためには浸透圧の関係から大量の水分を必要とし、備蓄には不適で体内には2000~2500kcal程度しかないと言われています。
持久的スポーツの代表であるマラソンで消費するカロリーがほぼそれに匹敵するそうで、体重50kg、体脂肪25%の人の脂肪での備蓄カロリーである112000kcalと比較すると、わずかしかないのがお解かりいただけるかと思います。
巷間言われる、短期的で劇的な減量は炭水化物摂取等を控えるものが多く、その対象は筋グリコーゲン減少に伴う水分量かと推察されます。
では脂肪はどういう状態の時によく消費されるかと言いますと、御存知かと思いますが、安静状態および軽度の運動時とされ、グリコーゲンのほぼ倍の比率でエネルギーに変換されるそうです。
(運動強度が上がるとグリコーゲン比率が上がりますが、一般に酸化系と言われる代謝では脂肪は使用されます。)
脂肪燃焼のための方策として、基礎代謝を上げることおよび軽い有酸素運動が最適だと言われるのはこのためです。
さて、加圧トレーニングがダイエットに直接影響があるとすると、それは基礎代謝を上げることであり、そのために費やす時間、労力がこれまでの方法とかなり違うということではないでしょうか。
つまり、基礎代謝を上げるべく筋繊維の肥大を膝や腰等に負担を与えず低負荷で可能とし、また低負荷ゆえに反復性を容易とし、時間・場所・設備を選ばず、自分の都合で行えることかと思われます。
固形の状態にある中性脂肪を溶かし、遊離脂肪酸として血中に移動させることは燃焼の必要条件ですが、体脂肪減少はそれを燃焼させない限り実現されません。
3kg体脂肪を減少させるためには、21000kcal消費する必要がありますが、それは上述のマラソン10回分に相当します。
しかも、摂取量を上回る消費カロリーがマラソン10回分だということです。
見せ掛けの一時的な減量ではないリバウンドのないダイエットは、性急に求め得るものではなく、体質改善等のゆっくり時間を掛けた方策で達成するのが自然なことと考えざるを得ないのではないでしょうか。
なお、現代人の食欲亢進はストレス等の精神的要素が多く、これらを解消することに照準をあてた方法も旧来からありますが、これらについては煩雑になり、省略いたします。
ただ、こうした視点は現代人の生態の本質的な部分に触れており、非常に興味深いものがあります。
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